晶洞とは堆積岩や火山性の岩石中にできた空洞で内部の壁は結晶などに覆われています。もっとも一般的な晶洞の外側は、石灰石などで,内部は水晶や玉髄などでできています。また、岩石の裂け目や火山岩(玄武岩)中の溶岩の水泡やガス泡などのよってできた空洞を取り囲んでいる岩が硬化し後に鉱水が流れ込み、熱水などの作用により内部で結晶が構成されます。 晶洞を含んでいる岩石はやがて風化、分解しますが、石英など風化に強い 晶洞はそのまま残りボール上の晶洞が残ります。この中にはいろいろな鉱物が成長しています。一番多いのは透明の水晶やアメジスト、カルサイト、ドロマイト、セレスチン、カルセドニー、ジャスパーなどですが,玄武岩にできた晶洞にはいろいろな沸石が成長しています。 USAやメキシコ、ブラジルなどからはコレクター用のボール状になった晶洞が多く供給されています。これらを割ると中からきれいな、水晶やアメシストなどが現れます。 ●晶洞の割り方 晶洞は軽いものを選びます。この方が中に確実に空洞があるからです。重いものは内部が水晶やカルセドニー、メノウなどで満たされている場合があります。 きれいに思うように割りたい場合は、岩石カッターやパイプカッターなどで切断します。 次は、ハンマーで割る方法です。ハンマーで割る場合は、まず、ひび割れを見つけます。見つかったら位置を決めて不要になった靴下や厚めのビニール袋などに入れてハンマーでひびに沿って割れるようにたたきます。ひびが見つからない場合はひびを作るような気持ちで強くたたきます。力を入れすぎると、小さな断片を多く作ってしまいますので適当な強さが必要です。 割れたら紫外線をあてて蛍光も調べてみましょう。多くのカルセドニーはきれいに蛍光します。 |
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