コラ半島はロシア連邦北西のムルマンスク州に位置しコラ半島全体がはいっています。州都はムルマンスクで入江に位置し漁業とロシア最大の海軍基地の町で102万人の人が住んでいます。この都市は北極圏内(北緯66.33度以北)に位置しますがメキシコ海流の影響で冬でも比較的暖かく海が凍ることがありません。ムルマン石はこの地名に由来しています。 この地域はラップランドと呼ばれ冬は日中太陽が上らず、夏は太陽が沈まない白夜になる日がありオーロラも見ることができます。ソビエト連邦時代には地下の様子を調べるため30年かけて12,262mのボーリングを行った地でもありこれは人間が掘った穴としては世界一です。 コラ半島はロシア連邦の最も重要な鉱物資源領域で、また。多くの種類の鉱物を産出し750種以上、そのうち195種の新鉱物が発見されています。燐、鉄、銅、ニッケル、コバルト、硫黄、アルミニウム、チタン、バナジウム、ナトリウム、カリウム、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、などを含むおおおくの鉱物の埋蔵量が確認されています。特にロボゼロ・ツンドラ地区からヒビニー・ツンドラ地区にかけて世界最大プルトン(約2000km)があり、稀産鉱物のペグマタイトはたくさん存在し最大で厚さ50m長さ5kmにも達します。特にロボゼロ地区の先カンブリア紀の花崗岩ペグマタイトには希少金属とジルコニウムの大きな鉱脈があります。このロボゼロとヒビニー地区は低い山岳地帯でかつツンドラですので地図でも確認することができます。鉱物マニアにとっては大変魅力的な地域です。 |
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珪酸塩鉱物、化学組成:Na4(Ca, Ce, Fe, Mn)2ZrSi6O17(OH, Cl)2、三方晶系、硬度: 5 - 5.5、比重:2.9,条痕:白ユージアル石は稀な珪酸塩鉱物ですが、その魅力的な色合いから人気があり多くの収集家のコレクションになっています。結晶することは大変珍しく多くは母岩の中に入り込んでいます。色は赤が一般的でとても美しいですが、ピンク、青、黄色などもあります。ユージアル石はコラ半島の特殊なアグパイティックペグマタイと呼ばれるナトリウムの豊富なペグマタイト中にでききわめて特殊な化学式を持っています。酸に溶けやすく、また、ジルコンはユージアル石が源とされています。 |
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珪酸塩鉱物、化学組成:(K,Na)Ca2Si3O8(F,OH)2、単斜晶系、硬度: 4 - 5、比重:2,76,条痕:白 コラ半島が原産地でこのほかではチャロ石で有名なMurun Massifしか見つかっていません。白い繊維状の結晶をしたアグパイティックペグマタイト中に産出する稀産鉱物です。 |
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