仮晶(カショウ) Pseudomorph 本来の鉱物の結晶の外形を残したまま、温度や圧力、化学的環境が変化することにより成分が入れ替わったり、単に分子構造が変化し別の鉱物に変わってしまう場合(変質仮晶)や、表面を別の鉱物が覆い包皮を形成したあと中の鉱物か溶けてしまい外側だけが残った場合(沈殿仮晶)、また、それを雛形として別の鉱物が入り込んだ場合など、本来ありえない結晶形をした鉱物ができあがる現象です。これらの変化は1回だけではなく複数変化する場合があります。この場合は中間でどのような鉱物に変化したかを見分けるのはとてもむずかしいことです。しかしながら組成に類似性がない場合などは現在の鉱物になるまいに一旦別の鉱物に変化した場合が多いかもしれません。日本では長野県の「武石」や「升石」などとよばれている鉱物がありますが、これは四角い黄鉄鉱が渇鉄鉱(針鉄鉱)に変化したものです。 |
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